「まじめに練習しない人がいてイライラする」
合唱練習など団体競技や出し物などで、このように感じている人、
聞いたことがある人などあるとおもいます。
実際、どの分野においてもかならずと言っていいほどみられます。
合唱練習を例にすると、指揮者やパートリーダーによっての最大の悩みですし、
頑張っている人からすれば、その態度や姿勢を不愉快に感じることもあるでしょう。
ですが、練習意欲が乏しい人を叱ったり責めたりしても、物事は解決しません。
なぜなら、残念ながら本人たちは頑張ることの必要性や意義を感じていませんから、
指摘しても、歌うように説得しても納得しないのです。
場合によってはますます態度をかたくなにし、反発してきます。
指摘した方はその態度に心が傷ついてしまうのです。
やる気がない人たちのパワーは大きく、やる気のある人たちのパワーは小さいのです。
だから、やる気のない人たちのパワーに引きずられるのです。
であれば、やる気のある人たちのパワーを集結し、増幅させなければなりません。
では、いったいどうすればよいでしょうか?
合唱を楽しいと感じていたり、頑張ることに意義を感じている人たちが、
その自分の良心にしたがって、自ら進んでどんどん合唱に取り組むべきです。
他の作業や授業の合間の10分でも意欲があればワンフレーズは歌えるでしょうし、
昼休みなどであればパート練習や合わせの練習も可能なはずです。
やる気のある者同士が集まって、ためらうことなく歌えばよいのです。
そのとき、無理にやる気がない人に声をかける必要はありません。
練習を強制してはなりません。あくまでも有志による自主練習でよいのです。
ここで大切なことはスピード感です。
「どうする?やる?」とやる気のある人でも練習に躊躇する姿がよく見られます。
そうすると、雰囲気がダレてしまいます。
ここは、合唱リーダーが積極的にリーダーシップを発揮するべきでしょう。
有志だけの練習であれば、リードが声をかければスムーズに進むはずです。
「さぁ、やろう!」と声をかけ、一人、二人と集まってきたらすぐに練習開始です。
そうして人数が集まってきたら本格的な練習にシフトすればいいのです。
できれば合唱リーダーはこのような昼練習の場所と流れを、
事前に話し合って決めておくとよいとおもいます。
有志による合唱練習でくらすの雰囲気が高まっていけば、
少しずつ、その有志の輪が拡大していきます。
楽しげな雰囲気で練習ができるようになれば、
これまで合唱に意欲がなかった人も興味をもつようになるでしょうし、
気持ちが前向きになります。
やる気のない人たちが自主練習の様子を見て「自分たちはこれでいいのか?」と疑問を持つようになると、練習態度も変わるはずです。
とにかく、歌うことです。前向きな気持ちを持っている人が、一歩、踏み出すことです。
合唱リーダーは「やろう!歌おう!」と声をかければよいのです。
それに応じてくれる人が集まったらすぐに始めましょう。
やらない人、やる気のない人責めても事態は何も変わりません。
やる気にある人の団結を強固にしていくことでしか、
歌う雰囲気を盛り上げる方法はありません。
そのためにただひたすら歌いましょう