時間に余裕をもって行動するのは非常によいことだとおもいます。
数分前に待機して待つという方がいるとおもますが、
できればその時間を有効活用してほしいとおもいます。
「たかが1分、勉強したところで何も変わらない、意味がない」と思うかもしれません。
ですが、されど1分です。
この1分に対する考え方次第では、その後の人生に大きな影響を及ぼすかもしれません。
事実、わずかの時間を大切にしたことで、アメリカ合衆国の大統領にまでなった、
ジェームズ・ガーフィールドという人がいます。
今日は、このエピソードを紹介します。
ガーフィールドはまさに、わずかな時間を惜しんで勉強に励んだ人です。
幼いころ父を亡くし、一家は、極度に貧しかったそうです。
学費を工面する余裕はありません。ですが彼は、志(こころざし)を述べています。
「私はぜひ、こちらの学校で学びたい。
ですが、家庭の事情で、親から1セントの学費ももらえません。
はなはだ厚かましいお願いですが、私を用務員に採用して、日中だけでも、
勉強させていただけないでしょうか」
熱意に打たれた校長は、即座に受け入れてくれました。
学校で働いて、その給料で授業料を支払うことになったのです。
彼は、朝5時から、校内の掃除を始めます。
授業には参加しますが、放課後は再び全校舎の掃除をするのが日課となりました。
広大な区域を掃除するのは並大抵のことではありません。
激しい労働の合間に、彼は、熱心に勉強を続け、大学に進学しました。
学生の中で自由な時間が一番少ないはずなのに、
ガーフィールドの熱烈な勉強ぶりは変わりません。
成績は抜群でした。ですが、どうしても数学は一番になれませんでした。
同じ寮で生活している友人に負けてしまうのです。
「全力を尽くしているのに、どうしてだろう・・・」彼は思い悩みました。
ある日、いつものように、消灯時間が近づいたのでベッドに入ろうとしました。
ですが、なんとなく、ライバルのことが気になりました。
友人の部屋のあたりに目をやると、まだ明かりがついているではありませんか。
「やはり、僕より長く勉強していたのだ・・・」彼は、明かりが消えるのを待つことにしました。
はたして、それは、ほんの数分間の差でしかありませんでした。
「これだ!この数分間だ!」次の晩から彼は友人よりも数分間、遅く寝ることにしました。
その数分間だけ多く勉強したのです。
そして、この結果は、たちまち成績に表われました。
みごとライバルを打ち破ったのです。
努力の積み重ねによって、ガーフィールドは、49歳の時に、
アメリカ合衆国第20代大統領に就任しました。
彼は、学生時代を回想して、こう語ってます。
「数学のテストで1番になったことなど、些細なことだと笑われるかもしれない。
しかし、私にとっては、得難い体験だった。
わずかな時間を活用することが、いかに大きな結果をもたらすか。
その証拠を、前眼につたえられたのだ。
私は、このとき、いかなる種類の戦いにも勝利を得る秘訣を知った。
それは、たとえわずかな時間でも活用するぞ、という熱意である」
いかがでしたか?
たかが1分、されど1分。昔からいわれてますよね、、、。